ワタミオーガニックランドでソーラーシェアリングの発電を開始

2023.02.13 社会

ワタミエナジーは電気料金売上の1%を再生可能エネルギー開発に投資している。この投資を活用して建設されたソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)で2022年12月に発電が開始された。ワタミオーガニックランド(岩手県陸前高田市)内にある7000 ㎡のエリアに、500 本のワイン用のブドウを栽培し、その上に506kW のソーラーパネルを設置した。発電した電気は自家消費するほか、地域の電力会社に売電する。

ワタミオーガニックランド内のソーラーシェアリング

ワタミオーガニックランド内のソーラーシェアリング

ワタミグループは、SDGs(持続可能な開発目標)の目標達成に向けて積極的に取り組んでいる。その一つが、再生可能エネルギーの推進だ。

 ワタミエナジーは2012年から、風力発電や太陽光発電を増やす電力事業を展開している。さらに気候変動の抑制に貢献し、循環型社会を目指していくためには、現状の取り組みでは不十分であると考え、電気料金の売上の1%を再生可能エネルギーの開発に投資する仕組みをつくった。

ソーラーシェアリングで栽培しているブドウ

ソーラーシェアリングで栽培しているブドウ

ワタミオーガニックランドでのソーラーシェアリングプロジェクトは、その第一弾だ。投資額は約1861 万円に上る。ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取り組みだ。農作物の販売収入に加え、売電による収入や発電した電力の自家利用などで、農業経営の改善が期待できる。

ワタミエナジーは今回のプロジェクトを通じて、東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市で、復興に貢献するとともに、CO2削減とエネルギーの地産地消に寄与していきたい考えだ。

 


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