ワタミグループが「アースデイ東京」に出展、環境活動を紹介
2018.04.25 社会
「アースデイ東京2018」が4月21―22日、代々木公園(東京・渋谷)で開かれた。アースデイは、「地球のことを考えて行動する日」として、1970年に米国で始まった環境ムーブメント。今年はSDGs(持続可能な開発目標)をコンセプトに掲げ、SDGsハッピーアースパレードや「SDGs for School」が実施された。ワタミグループは北海道厚真町、公益財団法人Save Earth Foundationとコラボレーションし、環境事業の紹介のほか、有機野菜の販売や丸太切り体験などを行った。
全国的な夏日となった4月21日、ワタミブースは、買い物を楽しむ女性客や親子連れでにぎわった。特に人気だったのは、北海道の瀬棚にある広大な牧場で有機牧草や有機飼料を与え、大切に育てた牛から搾った有機生乳を使ってつくられたアイスクリームとフローズンヨーグルト。オープンして数時間後には完売した。
ブースには、千葉県山武市のワタミファームで有機栽培されたニンジン、小松菜、ほうれん草、わさび菜、ベビーリーフが並ぶ。新鮮で色鮮やかな野菜は道行く人の目に留まり、来場者は次々に手に取っていく。
ワタミファームから実際に土とたい肥を持ってきて、誰でも触れるように展示した。しっとりとしてやわらかい土は、根が張りやすく、栄養が取りやすいという。
「ワタミグループは、有機農業や森づくりなど、さまざまな取り組みをしていますが、何か一つでも良いので、来場者に知ってほしいという思いがありました。販売を目的にするのではなく、体験型にすることで、楽しい体験として思い出してもらえたら」(ワタミファーム&エナジー株式会社エナジー事業本部電力事業ユニットの田島温子)
当日は、三代目鳥メロやミライザカの渋谷店に勤める社員も協力。来場者にワタミグループの取り組みを積極的に紹介した。
■北海道厚真町で地域おこし
ブースには、厚真町の特産品であるハスカップのジャムやゼリー、厚真産のアスパラガスやジャガイモなども並んだ。地域おこし企業人交流プログラムの一環で、ワタミ社員だった小松美香さんが厚真町に出向したことがきっかけで、コラボレーションが実現。小松さんはプログラム終了後も、厚真町に住み、地域を盛り上げようと力を注いでいる。
■サンブスギの丸太切り体験も
ワタミブースに共同出展したSave Earth Foundation(SEF)は、「日向の森」(山武市)で森林再生事業に取り組む。ブースでは、日向の森で育ったサンブスギの丸太を、のこぎりで切る体験会を実施。SEFスタッフが丸太をしっかりと押さえ、子どもたちはゆっくりと切り込んでいく。丸太が切れると、子どもたちは達成感あふれる顔で喜んだ。
その後、切った丸太にやすりをかけ、ペンダントに加工。ブースは常時満席で、参加した親子でにぎわった。
■SDGsパレードにキャンドルナイトも
今年の「アースデイ東京」は、キャッチコピーを「HELLO EARTH #今日もいい感じ」とし、イベントを通じてSDGsに貢献することをコンセプトに掲げた。21日の午後には、人種、民族、国籍、宗教をはじめとする様々な違いを越えて、持続可能で平和な社会を願う多様な人たちが渋谷の街を歩く「SDGs ハッピーアースパレード」も開催された。
21日の夜には、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞受賞を記念し、「キャンドルナイト」を実施。平和を願い、「原爆の残り火」でキャンドルが灯された。