「アースデー東京」でワタミファームの有機野菜を販売

2017.04.27 自然

「アースデー東京2017」が4月22、23日に代々木公園(東京・渋谷)で開かれた。アースデーは、「地球のことを考えて行動する日」として、1970年に米国で始まった草の根の環境ムーブメントだ。ワタミグループは「ワタミdeアースデー」として出展し、有機農産物や北海道厚真町の特産品などの販売を行った。

暖かい春の日差しの下、ワタミのブースには色鮮やかな有機野菜が並ぶ。赤や黄色のニンジン、小松菜、サニーレタス、ほうれん草、玉ねぎ――。これら有機野菜はすべて千葉県山武市にあるワタミファームで育てられた野菜だ。

色鮮やかな有機野菜が並ぶ

千葉県山武市で栽培された色鮮やかな有機野菜が並ぶ

ワタミグループは2002年、「安全で安心な食材を使った料理を提供したい」と考え、農業に参入した。現在は北海道から九州まで、12農場・牧場を展開している。

ブースに足を運んだ人々は、野菜を手に取り、「美味しそう。どこで採れたの?」といった会話をしながら、楽しそうに買い物をしていた。

■北海道・厚真を盛り上げるワタミの社員

 

ブースには、北海道厚真町の特産品、アスパラガスやハスカップのジャムやゼリーなども並んだ。

ブースに立つのは、厚真町産業経済課経済グループの小松美香さんだ。小松さんは、ワタミの外食事業で働いていたが、総務省の地域おこし企業人交流プログラムを利用し、2015年7月から厚真町で事業開発などに取り組んでいる。日本一の栽培面積を誇る「厚真産ハスカップ」で地域を盛り上げようと力を注ぐ。

厚真町はハスカップの栽培面積一位を誇り、さまざまな加工品が販売されている

厚真町はハスカップの栽培面積一位を誇り、さまざまな加工品が販売されている

ハスカップはスイカズラ科の果実で、ビタミンAやカルシウム、ポリフェノールの含有率が高く、美容と健康に役立つ成分が豊富に含まれた、北海道特有の果実。甘酸っぱい味が特徴だ。

小松さんは「厚真は自然が豊かで食べ物がおいしいのはもちろんのこと、地域を盛り上げようと頑張る人を支える体制があることも魅力の一つ」と語る。

厚真町も2016年に起業支援プログラム「ローカルベンチャースクール」を立ち上げ、地域おこし協力隊の支援や起業化支援事業補助金制度などを整えた。小松さんは「人を呼び込んで、たくさんの人に厚真を体験してもらいたい」と期待を込める。

今年は「北海道わたみ自然学校 in 北海道厚真町」が8月に開催されるという。申し込みは5月末まで受け付けている。 ※「北海道わたみ自然学校 in 北海道厚真町」お問い合わせはこちら https://www.watami.co.jp/assets/pdf/fs/nature_school_fy2017.pdf

■ダンボールコンポストで循環型社会を

ベランダなどでも気軽にできるダンボールコンポスト

ベランダなどでも気軽にできるダンボールコンポスト

ワタミが支援する公益財団法人Save Earth Foundation(SEF)もワタミブースに出展し、ワタミの森の間伐材を使ったクラフト体験を行った。楽しみながら間伐材に触れてもらい、森の保全活動に興味を持ってもらうことを目的とする。多数の子どもが参加し、山武杉の間伐材を使ったフォトスタンド作りなどに励んだ。

また、特定非営利活動法人循環生活研究所(福岡市)の協力のもと、ダンボールコンポストの実演を行った。SEFは資源循環と森林再生・保全に取り組み、持続可能な循環型社会づくりを目指す。

ダンボールコンポストは、ダンボール箱に、もみ殻の燻炭とやし殻のチップを混ぜた基材を入れ、そこに家庭から出た生ごみを入れていくと、数カ月でたい肥になる。貝殻以外の生ごみはすべて入れることができ、魚や肉を入れても臭わない。

ダンボールなので場所も取らず、ベランダなどに設置できる。ごみを資源として活用できるとともに、台所の生ごみの悪臭も減らすことができる。

特定非営利活動法人循環生活研究所のスタッフは、「ダンボールコンポストは簡単にできて楽しい。日常生活のなかで気軽にできる取り組みとしてダンボールコンポストを広げていきたい」と話した。


社会との関わりや、人や社会、地球を元気にする取り組みなどを紹介します。