森のママまつりwithソーシャル・フォーラム in 日本橋室町

2016.11.28 社会

 ワタミ(株)がクリーンエネルギーや有機野菜の栽培を手掛けていると知り、驚きを見せるママたち


ワタミ(株)がクリーンエネルギーや有機野菜の栽培を手掛けていると知り、驚きを見せるママたち

 

ワタミグループが支援する3つの公益財団が年に一度の活動報告を行う「ソーシャル・フォーラム」。今年はNPO法人チルドリン(東京都中央区)主催の「ママまつり」と合同で、「森のママまつりwithソーシャル・フォーラム」として日本橋のCOREDO室町で開催した。会場には、ママたちの物販ブースや企業のブース38店が並び、子ども連れなど約2500名が来場した。

ママまつりは、チルドリンが定期的に全国で開催しているママによるママのためのイベントだ。子育て中の女性がそれぞれの好きなことや得意なこと、経験を活かして交流を行う。当日も、手作りの雑貨を売るママや髪型のアレンジを楽しむママなど出展者と参加者が会話を楽しんでいた。

ソーシャル・フォーラムはワタミ(株)が毎年、社会貢献活動の取り組みの報告会として開催している。今回は、環境や未来への意識、発信力の高い子育て中の女性と協働することで、企業やママたちの新たな交流の場となった。

当日はワタミ(株)もブースを設け、自社農園で栽培する採れたて有機野菜を販売した。来場者は、社員たちが販売する旬の野菜を前に足を止め、ワタミ(株)が日本最大級の有機農場面積を持っていることを知り、驚いていた。

■「買い支え」で豊かな自然を守る

イベントでは、ワタミグループが支援する3つの財団法人の活動報告が行われ、ワタミ創業者で公益財団法人の代表理事を務める渡邉美樹氏も登壇した。渡邉氏は「人間は人として成長するために生まれて来た。大きな夢を持って生きることが大切だ。そういう社会づくりをしなければならない」と活動の意義を説明した。

チルドリンの蒲生美智代・代表理事

チルドリンの蒲生美智代・代表理事

支援先の一つ、公益財団法人Save Earth Foundation(東京都大田区)は、地球環境の保全を目的とした活動を行なっている。チルドリンの蒲生美智代・代表理事は、千葉県山武市での杉の間伐体験を振り返り、「子どもたちに豊かな自然を残していきたい。そのために無理のない範囲でできる活動として、国産の木材製品を選択する『買い支え』をしていきたい」と話した。

■使用済み油で東京油田王に

次に、誰かの夢をかたちに変えて社会を変える支援活動を行う公益財団法人みんなの夢をかなえる会(東京都大田区)が報告。昨年の「みんなの夢AWARD6」でファイナリストに残った染谷ゆみ氏が登壇し、「東京油田王」プロジェクトを紹介した。使用済み天ぷら油を回収し、バイオ燃料に再資源化するリサイクルプロジェクトだ。東京の家庭の使用済み油約1万トンを使えば、原発1基分は発電できると説明し、会場は一瞬どよめいた。次回の「みんなの夢AWARD7」は2017年2月20日に舞浜アンフィシアターにて開催される。

東京油田王への熱い思いを語る染谷氏

東京油田王への熱い思いを語る染谷氏

■カンボジアの孤児が難関大学へ

最後は、カンボジアやバングラデシュなどで学校建設や孤児院事業など行う公益財団法人School Aid Japan(東京都大田区)の活動報告が行われた。イベントには、School Aid Japanが設立したカンボジアの孤児院「夢追う子どもたちの家」で育ち、猛勉強の末に難関のプノンペン大学に入学したナウ・スレイノーイ氏が登壇した。

同孤児院の初めての大学生であるスレイノーイ氏は、「将来は日本人と働きたい」と話した

同孤児院の初めての大学生であるスレイノーイ氏は、「将来は日本人と働きたい」と話した

「孤児院に入り、ご飯を食べて学校に行くという普通のことができるようになった。孤児院で日本人と交流したことで、日本人に支えられていることを感じている」と話した。

渡邉氏は孤児院を運営する理由を、「カンボジアには途方もない貧しさという現実がある。焼け石に水だと思うが、それでもやらないよりはやった方が良い」と強く語った。


社会との関わりや、人や社会、地球を元気にする取り組みなどを紹介します。