ワタミ×花畑牧場 第六次産業とは?
2014.06.07 農
ワタミ×花畑牧場のコラボレーションメニュー発表会が
4月14日、都内で開催されました。
花畑牧場の田中義剛社長、
さらに、”ワタミ×花畑牧場コラボレーションキューピッド”として
高橋愛さん(モーニング娘。OG)も駆けつけました!
そしてこのコラボ、単なる共同商品開発ではなく、
第6次産業を行う企業同士のコラボ。
これまでになかった画期的な取り組みとして注目を集めています。
■第六次産業って?
そもそも、「第六次産業」という言葉、
聞いたことはあるけどどんな意味だっけ? という方も多いのではないでしょうか。
定義:
農林水産業の生産(第1次産業)、食品加工(第2次産業)、
流通販売・情報サービス(第3次産業)の一体化を推進して、
地域に新たな食農ビジネスを創出しようとする取り組み
出典:コトバンク
つまり、「生産・食品加工・販売を一貫して自社で行う」ということです。
では、なぜ一貫して自社で行うのが良いことなのか。
一般に、第六次産業を行うメリットは、次のように紹介されることが多いようです。
・市場に左右されない安定した収入が得られる
・ブランド化によって他地方の作物と差を付けられる
・流通・販売まで直営なので中間コストを削減できる
出典:就農塾HP
■第六次産業を行う企業
ワタミグループも第6次産業モデルを実践する企業の一つ。
2002年から、有機農業をスタートさせ、
現在では、北海道から九州まで全国12ヵ所に約800㌶の規模で
有機農業、畜産・酪農事業(1次産業)が行われています。
上の図のように、 ワタミファームで採れた有機野菜(1次産業)は
一つ一つ手作業で一次加工(2次産業)され、
ワタミグループの外食・介護・宅食事業(3次産業)に供給されます。
そして、有機野菜を使用したメニューとして全国のお客様や
介護施設の入居者様に販売・提供されています。
また、今回コラボした「花畑牧場」も第6次産業の代表格ですよね。
酪農業で生産される牛乳を、チーズや生キャラメルに加工して直営店で販売する。
まさに第六次産業そのもの!
そして、花畑牧場のあの有名な「生キャラメル」は、
3年連続モンドセレクション 最高金賞を受賞するほど、
高い評価を得ている商品。
みなさんも一度は食べたことあるのではないでしょうか。
■ワタミと花畑牧場のコラボ企画の注目ポイント
さて、今回のコラボ企画は、
第六次産業を行っている企業同士のコラボです。
北海道弟子屈のワタミファーム弟子屈牧場では、
約260㌶の広大な牧場に短角牛を中心に
約600頭と約100頭の乳牛を飼育しています。
その乳牛から搾乳される約1.5㌧/日の生乳を、
毎日、北海道十勝にある花畑牧場へ輸送を開始しました。
花畑牧場の加工技術を活用し、
ワタミファームの生乳を原料としたモッツアレラチーズなどの
乳製品への加工とデザートメニューの開発・製造を行い、
ワタミグループの外食店舗で販売します。
独自の6次産業モデル”を持つ両社が、
農業・畜産・酪農の1次産業、製造・加工の2次産業、流通・販売の3次産業において
両社の強みを活かした商品開発とメニュー開発なのです。
新しい第6次産業となるこうしたモデルづくりが、
日本の農業(産業)の活性化にどのように貢献していくのか…..
今後の展開に注目です!
▶コラボレーションメニューの詳細はこちら